第6回フロンティア太陽電池セミナー開催にあたって
近年,再生可能なクリーンエネルギーとして太陽電池に対する期待はますます高まっています。電力固定価格買取制度(FIT)の導入により,太陽電池の普及が進んだものの,未だ社会一般に広範に普及している状況とはいえず,光電変換効率,製造コスト,耐久性など様々な点において本研究分野には飛躍的な発展が必要です。限りある資源に頼らず,持続可能な社会を構築するための基盤技術として,真に有用な太陽電池の開発研究は,科学者が取り組むべき最重要課題の一つであります。
このような状況の中,伝統ある「アモルファスセミナー」と「薄膜太陽電池セミナー」を引き継ぐ形で「フロンティア太陽電池セミナー」が発足し,2016年11月に京都大学にて第1回セミナーを開催しました。その後,第2回は2017年11月に金沢大学,第3回は2018年12月に宮崎市,第4回は2019年11月に広島市にて開催しました。2020年からの新型コロナウイルス感染症の影響で開催を延期してきましたが,昨年,5類感染症に移行されたことを受けて,第5回のセミナーを2023年12月に佐賀県武雄市で開催しました。今年、愛媛県松山市で第6回のセミナーを開催します。
本セミナーは,産官学の様々な分野で太陽電池研究に取り組む研究者が集まり,シリコンや化合物など無機系,有機薄膜系,ペロブスカイト型,さらには量子ドット型など新しい太陽電池も含み,広く太陽電池の開発研究および関連する基盤技術を題材に取り上げ,様々な視点から徹底的に議論し,研究者間での連携を深めることで,本研究分野の飛躍的な発展を促進しようとするものです。
産官学から多くの研究者・技術者・学生の参加をお待ちしております。
新着情報
ポスター発表締め切り 11月22日(金)
事前参加登録締め切り 11月22日(金)